目次
採卵については、いろいろな方法があると思いますが、
我が家の方法を紹介しています。
容器選びについて
ノソブランキウス属の繁殖は、雌雄の入った水槽に産卵床を入れるところから始まります。
容器について気を付けていることは
産卵容器 | 気を付けること |
---|---|
大きさ | 魚のサイズに合わせて。 基本的には直径10センチくらい |
高さ | 出来るだけ浅いもの。 高さ3~4センチくらい |
種類 | 透明で重たいもの:ガラス |
形 | 四角でも丸でもいい。 ただし返しのないもの |
正直なんでもいいですが、大きさは少し余裕がある方が良いと思います。
それから、返しというのは、上部が底部よりも小さくなっているタイプのもののことです。昔はピートモスが舞い上がりづらいので、気に入って使っていたのですが、最近はあまり使わなくなりました。
というのも、入ったメダカが閉じ込められるのを何度も見たからです。水槽を覗き込んだ時に、急いで逃げようとしますが返しに阻まれて逃げられず右往左往します。
産卵場所がヤバい場所と認識されると、産卵もしないかなと。
産卵床選びについて
産卵床はいろいろ試しましたが、やはりピートモス系が良いと思います。
試した産卵床は
産卵床 | 感想 |
---|---|
田んぼの土 | 現地に近い感じでいいのではと思いましたが駄目でした。舞い上がって粒子になって消えます。そして卵を食べられます。 |
毛糸 | アフィオセミオンで使用する毛糸ぐるぐる巻きにしたものを試しましたが、まぁ産まなくはないですが、少ないです。さらにチャック袋に入れるのが面倒。 |
ソイル | あんまり生まないです。さらに卵を探すのがピートモスよりも大変。 |
ということで、ピートモス一択です。
※ホームセンターで売られているピートモスは、添加剤が入ってることがあるので注意してください。
ネットで調べると短毛と長毛があると思いますが、ノソ属なら短毛がよいです。
私は南米年魚を飼育しているので、北海道産ピートモス長毛を大袋で買い、ノソには裁断して使っています。
しかし、10年以上使っても半分以上残っていますし、硬い根?が一杯あり細かく裁断するのが大変です。短毛にすればよかったと後悔しています。
あと、硬い部分があると卵を産みません。当たって痛いのかな?あまりに面倒で、いつもは1センチほどに裁断するピートを、ほとんど裁断せずに採卵したら全然産んでいませんでした。
ピートモスはそのままだと沈みませんし、硬いので、煮てから使います。長く似すぎるとアクや良くない成分が出るとどこかで読んだ気がしますが、私は柔らかくしたいので1時間くらいしっかり煮て、よく洗ってから使っています。
この辺りピートの成分にも期待される方は10分くらい煮て、あまりきれいに洗わずに使ったらよいと思います。
ピートの長さもいろいろ試しましたが、短ければ短いほどよく産む気がします。
粉状のピートは浅い容器だと舞ってしまうのが難点ですが。
海外から送られてくる卵はだいたいココピート(ヤシガラピート)に入っています。柔らかく、細かい粒子でいい感じです。
安く売られているようなので、現在のピートモスが無くなったらココピートを試す予定です。
検索すると大袋ばかり出てきますね。通常であれば数十リットルもあれば十分だと思いますので量の少ないものを探してみて下さい。
もう一つ大事なことですが、卵の見つけやすさはピートの長さに反比例します。ピートが小さければ小さいほど見つけやすいです。
柔らかく、細かい方が産卵しやすい
採卵方法
容器に産卵床をセットしたものを水槽に沈め、水替えに合わせて採卵します。
オスはだいたい産卵床の近くにいることが多いので、セットは水槽後方が良いと思います。前面だと観察しやすいですが、のぞいた時に驚いて逃げていくので。
臆病な種類は浮き草等であまり光が当たらないようにして下さい。私は100均で買った黒いボードを切って、水槽の上に置いています。
採卵は2週間に1回がベストだと思います。毎週だとメダカが落ち着きませんし、2週間を超えると産卵床の底から硫黄のにおいがしだします。
水替え時に、大きな魚網で受けて、硬くギューっと絞ってチャック袋に入れます。この時チャック袋に日付と種類を書いておきましょう。
チャック袋は何度も開封することになるので、横長の方が使いやすいです。最近はあんまり100均に置いてないので、見つけたらまとめて買っています。
私は絞った後、少しだけほどいて卵があるかどうか簡易確認をします。卵が見えたら一先ずは飼育方法が問題ないと判断。卵がないと餌を変えたり、影の位置を変えたり、オスを変えたり等します。
卵の保管方法
チャック袋に入れた卵は、発泡スチロール箱に入れて暖かいところで保管します。我が家はスタイロフォームの簡易温室にしているので、水槽の上に置いて保管しています。
温室がない場合はタッパー等に入れて水槽に浮かべる等の方法が良いと思います。ただ、水槽用蛍光灯ライトの場合は、ライト直下がかなり高温になるので注意してください。
卵は採卵日から2カ月半経過したら1回目のチェックを行い、発生の始まっている卵を別のチャック袋に入れます。基本的に卵生メダカの卵は同時には発生しません。自然界で種が絶えないようわざと時期をずらして発生すると言われています。
ですから、孵化までには何度もチェックしないといけないので、少しでも少ない回数で済むよう発生途中のものは専用のチェック袋に入れるようにしています。
孵化の目安は目の周りの金冠が出来てから、1~2週間待つのが良いと思います。少し早いとベリースライダーと言って、地面を這うような泳ぎしか出来ない子が孵化してきます。逆に遅すぎると背曲がりの子が孵化すると言われていますが、経験上そうそう背曲がりになることはないように思います。
時々卵のチェック時に、殻が破けて孵化してしまう子がいますが、水につけても体形がおかしいということはないです。
ちなみに、発生した卵をそのまま放置した場合は、ピートモス上で孵化して消えます。
孵化のさせ方
孵化時に気を付けることは、少し冷ための水(20度以下)を使うこと、ピートモスをしっかり入れてやることくらいです。
水深については浅い方が良いという意見と、深い方が良いという意見があるようですが、私はだいたい10センチ以上になるようにしています。
ピートモスが多い場合はミニプラケ、一部だけ漬ける場合など少ない場合は100均の250㎖ビニールカップを使っています。
ピートモスを入れたら、水を注ぎこみ、ぐるぐると数回混ぜて放置します。
上手くいっていれば翌日には孵化しているはずです。
孵化直後はうまく泳げず、ベリースライダーに見える子もいますが、時間がたてば泳げるようになる子もいます。ヨークサックはないので、稚魚を発見したらすぐに給餌をしましょう。
ヤフオクでお世話になりました
いつも勉強になります
ブライン食べて少しづつ大きくなっております
コメント、ヤフオク!の落札ありがとうございます。
卵から無事孵化したようで何よりです。
ご質問や何かございましたら、お気軽にコメントください。