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こんにちは、まっさんです。
卵生メダカのショップを検索されると分かると思いますが、卵生メダカは卵と成魚で売られていることが多いです。
どちらがいいか迷われる方もいると思うので、自分なりの考えを書きます。
卵と成魚のメリット&デメリットとは
まず、それぞれのメリット、デメリットについてですが、
成魚導入
メリット
- 毎日産卵するので、卵購入以上の卵をゲットできるかも
- きれいな個体を鑑賞できる
デメリット
- 水合わせに失敗する可能性がある
- 飼育のチャンスが1回限り(導入魚がなくなると終了)
卵導入
メリット
- 水合わせに失敗する心配がない
- 上手くいけば大量の成魚がゲットできるかも
- 数粒ずつ漬けていけば、飼育のチャンスが数回ある
デメリット
- すぐに飼育できない。うまくいかないと成魚を見れないことも…
- 発眼チェックをして漬け時を自分で判断しないといけない
- 稚魚から飼育をしないといけない
- 無事成長しても偏りの激しい種類だと、雌雄がそろわないこともある
- 卵がすべて孵化するとは限らない
とだいたいこんなところでしょうか?
デメリットは卵の方が多そうです。一番気になるのは、卵は全てが孵化するとは限らない点です。というのも、現地では雨が降って、その後日照りで水たまりが蒸発してしまうこともあるので、一度にすべての子が孵化しないように発生段階がずれます。このずれは数カ月のこともあれば、1年以上たっても全く発生しない場合もあります。
さらに、ラコビーの写真を見て、この種類を飼育したいと思われる方の大半は成魚で導入したいと思われるのではないでしょうか?
おすすめは卵!(条件付き)
結論から言いますが、もし私が購入するなら迷わず卵です。
なぜなら、成魚導入のデメリットである水合わせ失敗のリスクが高すぎるからです。
近い環境からの導入なら構いませんが、どういった環境で飼われていたかわからない個体を成魚で導入するのはかなりリスクがあります。
海外のサイトを見ると、卵生メダカは環境適応能力がとても高いので、現地で採集した魚を別の水で用意した水槽に入れても、問題なく卵が取れるくらい丈夫だと記述があります。実際そうなのかもしれませんが、私は今まで何匹も購入したメダカを水合わせの失敗で☆にしています。
ノソブランキウス属は水合わせに失敗すると、餌を食べなくなります。そして、これが致命傷。一週間何も食べなくても平気な非年魚では問題になりませんが、ノソブランキウス属は毎日たくさん食べて、毎日卵を産むような種類なので、一日でも餌を食べないとあっという間に元気が無くなります。特にフルゼリ等の成長の早い種類は、調子を崩すとそのまま☆になることが多いです。
私の失敗
私も初めての卵生メダカは、卵生メダカの有名店からラコビーを1ペア購入したのが始まりでした。値段は確か6千円くらいだったかな?当時の私には結構な金額で、数カ月悩んだ末の決断でした。
到着したラコビーの輝きは写真以上で大変興奮したのを覚えています。絶対に☆にしたくない一心で、一日かけて点滴水合わせをしました。
しかし、餌を全く食べず、数日後やせ細って☆に。
今なら仕方ないと割り切れますが、当時は相当ショックを受けて、やはり飼育の難しい卵生メダカに手を出すの早かったんだと飼育を諦めました。
思うにこの状況で、卵生メダカの飼育を諦めてしまう方が大変多いように思います。
現在私はアクアビッドから卵を輸入して、十数種類の卵生メダカを維持していますが、ショップから購入した1ペアを上手に飼えるかといわれると生体によるとしか言えません。
生体が丈夫な種類で、ある程度元気な個体ならなんとかなるかな?でも失敗するときはするって感じです。個人的に上級魚のラコビーを成魚で導入するのは今でも怖いです。
そんな自信もない程度の腕かといわれるとその通り、私にとって成魚での導入は、それくらいハードルが高いです。
年魚を飼うということ
そもそも年魚を飼うということを考えると、ノソブランキウス属は自然界では雨季の間の数カ月。水槽下でも長くて1年ほどの寿命です。
一般の数年生きる熱帯魚のように、その個体に名前を付けて飼育するような種類ではありません。
どのみち卵からの飼育が必要になります。それが出来ないと、数カ月でラコビーの飼育は終了してしまうんですから。
個体を飼うというより、その種類を累代していく
そんな感じです。
繰り返しになりますが、最初は敷居の高く感じる卵からの飼育は避けて通れません。漬け時がわからなければ、目の周りのギラギラが出来てから一週間ほど待って、一粒ずつ漬けてみればよいです。
また、卵から育てた個体は驚くほど丈夫になります。
これはやはりその家の水質に慣れやすいというのがあるのだと思います。一般の熱帯魚と違い、卵生メダカの場合は稚魚期の方が急な水質変化への適応範囲が広いと言われています。我が家でも、稚魚期は適当な管理で、オスが発色しだす2センチくらいから水に気を使っています。
とはいえ、他所から導入するわけではないので、水槽移動の水合わせで調子を崩すことはほとんどありません。
お勧めの導入方法
卵導入がおすすめだと言いましたが、一つだけ条件があります。
それは卵が30個以上ある場合に限るということです。
私は次代を育てるときは、だいたい10粒ほどの卵を漬けています。これくらい漬けておくとまず1ペアは確保できるからです。何ペアも大きくしてしまうと、水槽の確保が出来なくなるので。
ただし、これは数か月分の採取卵が手元にある場合に限ります。
もし、新しい種類を導入するならどんなに探していた種類でも、卵30個以下で売られていたら購入しません。孵化してこない卵、性比の偏りを考えると累代する自信がないからです。
実際ヨーロッパの学者さん等が多く出品しているアクアビッドでは、30~50個くらいで出品されています。彼らからするとこの数が普通だと思います。
卵30個以上での導入
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